特許庁公式の年金期限管理ツール(無料)について

今知りましたが、2020年4月1日から、特許庁が「特許(登録)料支払期限通知サービス」を提供しています。特許番号(登録番号)を入力しておくと、納付期日の1カ月前(または2カ月前に)メールしてくれます。特許、意匠、実案、商標(分割後半含む)をサポートしています。無料です(年金管理サービス提供者にとっては痛手ではないでしょうか?)

ただし、50件しか登録できないので特許事務所で使うにはちょっと不足です。出願人自らが使用することを想定しているのでしょう。無料ですし、特許庁の情報と同期が取れているので絶対に間違いがないということで、特許・実案・意匠のみ、所内管理システムのバックアップ用として登録してみました。商標は件数オーバーしているので従来どおり所内で開発したシステムで管理することにします。

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インターネット出願ソフトをマイナンバーカードの電子証明書で使えるようにしてみました

マイナンバーカードを取得したタイミングで、ちょうどインターネット出願ソフトの電子署名(ファイルタイプ)の有効期限も迫ってきたので、マイナンバーカードをインターネット出願の電子証明書として使えるようにしてみました。わずかではありますが電子証明書購入コストの節約になります。

使用の際にマイナンバーカードをカードリーダーに挿入しないといけないので、インターネット出願ソフトの操作を事務員に任せている場合等には不向きですが、弊所の場合はインターネット出願ソフトを操作するのは自分だけなので特に問題ありません。

基本的に特許庁のサイトに書いてあるとおりにやればさほど難しいことはありません。カードリーダーはAmazonで”SCM ICカードリーダー/ライター B-CAS・住基カード対応 SCR3310/v2.0 【簡易パッケージ品】”(NTT-Com SCR3310のOEM品)を買いました。1680円と格安です。問題なく動作しますが、カードの向きがちょっと直感に反する(カードの裏側が上面に来るように刺すのが正しい)ので注意が必要です(逆向きに刺しても正しく刺した時と同様にLEDがピコピコするので間違いやすいです)。

また、事前にインターネット出願ソフトのメニューのツール→環境設定→認証で証明書モードを「起動時に毎回確認する」に設定しておく必要があります。そうしないとICカードの操作画面に入れません(この点は上記特許庁サイトの説明にはちゃんと書いてないので注意が必要です)。

追記:マイナンバーカードでログインする場合、暗証番号(4桁の数字)と電子証明書のパスワードの入力が必要です。暗証番号は続けて3回、電子証明書パスワードは続けて5回間違えると、役所まで行ってリセットしないといけないので、入力時はちょっと緊張します。

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悩ましい15インチノートPCの選択

家でウェブ閲覧や文書作成用に使っている7年選手のLenovo E540がそろそろ調子悪くなってきました。電源系が不安定なので修理しても結構な値段になってしまうでしょう。代替機を検討中ですが、帯に短し襷に長しで悩ましいところです。

条件はこんな感じです(そんな特殊な条件ではないですよね)。

  • 画面サイズ15インチ以上
  • 重量は重くてもよい(モバイル用は別にDell XPS13を使っているので)
  • ノングレア
  • iCore5以上
  • 8GB以上
  • SSD256GB以上
  • I/Oインターフェース充実
  • 10万円以下
  • 光学ドライブ不要
  • テンキー不要
  • HDD等換装可能であれば尚可
  • 打ちやすいキーボード(バックライト付き)

E540は無骨なマシンですが、上記条件をほぼ満たしており(キーボードにバックライトはないのが不便でしたが)、満足していました。ところが実際探してみると、最近のモデルでこういうのは少ないです。特に最も重要な要素である「打ちやすいキーボード」を満足している機種が少ないです。特に海外メーカーは元々の設計が英語キーボード用であるために、日本語キーボードが変に寸詰まりになったり、いかにも打ち間違いを誘発しそうな配列になっており、「あーこれ買ったらストレスたまりそうだな」というのが多いです。

たとえば、Lenovo S540。コストパフォーマンス抜群なんですが、¥キーとバックスペース(BS)キーが小さくてくっついてます。BSキーは最も頻繁に使うキーなので、これが小さいと入力ミス頻発するのが見えています。

もうひとつの例は、マウスコンピューターのX5-B。15インチでテンキーレスは希少なんですが、右上端のキーがBSではなくHomeなんですね。これ経験から言うとめちゃくちゃ打ち間違えます。

ということで、今までの検討のまとめです。

Lenovo E15
○ ほぼ条件を満たす、 電源入力がUSB-C
× 右側のキーが微妙に寸詰まり、SDカードリーダーがない
Lenovo E590
○ ほぼ条件を満たす、 電源入力がUSB-C 、CPUが前世代だけどE15より安い
× 右側のキーが微妙に寸詰まり、SDカードリーダーがマイクロSD専用
Lenovo S540
○ 安い
× BSキー周りが使いにくそう(この時点で検討対象外)
Lenovo C340
○ 安い、テンキーレスなのでBSキー周りはS540よりマシ、ペン対応
× 画面が光沢
富士通LIFEBOOK
○ キーボードがほぼ等幅で使いやすそう
× 予算オーバー
Surface Laptop 3
○ テンキーレス、キーボードほぼ等幅、画面の縦が長め(4:3アスペクト)
× 予算オーバー、BSキー小さい

とまあこんな感じでなかなかぴったりなのがありません。いっそのこと、損になるのは覚悟の上でE540を修理して使い続けようかとも思ったりします。

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今さらですが「よくわかる音楽著作権ビジネス」は名著

大部前から Kindle Unlimied を契約しています。月額980円で対象書籍が読み放題(ただし一時点で10冊しか保持できないのでちょっとめんどくさい)。さすがにベストセラー本は対象外ですが、サンレコ(Sound&Recording Magazine)等雑誌や一昔前のマンガ等を好きに読めるのは便利です。待合室にある雑誌がどこでも読めるという感覚でしょうか。

さて、最近、安藤和宏先生の「よくわかる音楽著作権ビジネス」(基礎編および実践編)が Kindle Unlimied に追加されたので、空いた時間に読み進めています。もちろん、紙の本は昔に買って読んではいたのですが、新たに精読してみると、今さら言う話でもないですが実務経験豊富な筆者だけあって素晴らしく充実した内容ですね。

ただし、各章にマンガがあって一見初心者でもわかりやすい作りになっているのですが、著作権法の基礎知識がないとなかなか読み進められないと思いました。実は結構高度な内容です。この本の内容を100%把握している人ってあまりいないのではないでしょうか?

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GMAILの捨てアドを盗まれた件

先日、Gmailのフォルダに覚えのないオンラインゲームの購入履歴が連続で5件くらい入っていてあせりました。メインのアドレス(こちらは2段階認証使ってるので盗まれることはないはず)ではなく、大昔にYouTubeの投稿用に作っておいて捨てアドです(メインのアドレスのサブアカになっているのでメールが転送されていたわけです)。この捨てアドは作っていたことすら忘れてたので2段階認証の設定はしていませんでした。

Googleアカウントの購入履歴を見ると、このゲーム購入履歴も表示されるのでクレカ情報が盗まれたのかとあせりました(後でよく調べてわかったことですが、Googleアカウント画面の購入履歴は、Gmailの内容を見て購入履歴ぽいものを列挙しているだけなので、決済が行なわれたどうかとは関係ありません)。

以前もiCloudで同じようなトラブルがありましたが、その時はメインアカウントにぶらさがるファミリーアカウントを勝手に設定されてメインアカウントに紐付いたクレカを使われたというものでした。この時は、Appleのサポートに電話をして緊急対応してもらいました(大変丁寧な対応でしたがクレカ購入の取消ということになるので、担当者入れ替わり立ち替わりでかなり時間がかかりました)。今回も同じパターンでクレカを勝手に使われたのかと思ったわけです。ちなみにクレカの不正使用では、オンラインゲームのような安い買い物でテストして問題なく帰ることが判明してから金額が大きい買い物をされるパターンが多いようです。

Googleのヘルプ情報にしたがってアカウントの復元を試みましたが、パスワードだけでなく、復元用の予備電話番号まで変えられていたようで復元できません。

Googleは人間による電話サポート対応なんてないと思っていましたが、ちゃんとありました。Google Playの料金請求に関するサポート電話です。ここには載せない(変わる可能性もあるので)ので知りたい方はググってください。日曜日だったにもかかわらずちゃんと対応してもらえました(大変ていねいな対応でした)。ただし、担当者が代わりにログインして状況を見てくれるということはプライバシー保護上できず、私のクレカ情報がこの捨てアドに紐付いていないことを確認できただけでした。自分的には、クレカが不正使用されていないことだけ確認したかったのでこれで一安心です。

その後、落ち着いてからGoogleのアカウント復元のサポートチャット(英語)で担当者に聞いてみましたが、パスワード破られて、復元用電話番号を変えられると、もうGoogleとしてできることはないようです。とは言え、ちゃんと報告しておかないと、このアドレスで後に詐欺行為が行なわれたときに自分に疑いがかかってしまうので報告は必要でしょう。その後、自分のメインアドとの連携も切られたようでメールすら来なくなりました。捨てアドはちょっとナイスなメアドだったので残念ですがしょうがありません。

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