原文と翻訳文で明細書の段落番号を合わせる方法

外国語で書かれたPCT出願(外国語特許出願)を日本に国内移行する時、および、(典型的にはパリ優先権を使って)外国語書面出願を行った時には、原文に完全に対応している日本語翻訳文を提出する必要があります。ただし、段落番号は、手続補正をするまでもなく、最初から翻訳文に入れてしまって大丈夫です。

ここで、原文に段落番号がない場合には特に問題ないのですが、原文に段落番号がある場合には、できれば日本語翻訳と段落番号を合わせたいです(後で相互参照するときにめちゃくちゃ楽です)。しかし、外国と日本では、明細書の書式が微妙に違うので、段落番号がずれてしまうことがあります。典型的には、【図面の説明】において、以下のように図ごとに段落を割り当てているケースです。
[0010]Fig 1 is..
[0011]Fig 2 is..
[0012]Fig3 is..

日本は一つの段落で
【0010】
【図1】xxx
【図2】yyy
【図3】zzzz
といったようにせざるを得ないので、これ以降は番号がずれてしまいます。

この場合に、
【0011】
(意図的に空白)
【0012】
(意図的に空白)

といったように帳尻を合わせるためのダミーの段落を設けられれば、以降の段落がずれなくなってナイスです。ただ何となく審査官に怒られそうな気もします。そういう明細書が既にないかと思いましたが、J-PlatPatだとうまく検索できません(「(空白)」でサーチしても「空白」もヒットしてしまうため)。

そこで、試しにツイッターで聞いてみたところ「いつもそうやってる」という先生がいらっしゃったのでどうやら大丈夫そうです。次回からは私もやってみようと思います。

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