弁理士側の負担を最小化して弁理士ならではの作業にフォーカスできるようにすることで合理的な手数料を実現した弊所サービス「エクスプレス出願」については先日書きました。
これとは逆に弁理士がコンサルタントとして製品企画・設計にまで関与して、クライアント様と共同で発明を行ない、出願を代理するというサービス形態も提供します。昨年、このような形態の案件を何件か行ない好評をいただきましたのでサービス化しました。名付けて「インベンション・セッション」です。
進め方としては、クライアント様の新製品・新サービスに関して、弊所側から当該分野の代表的先行特許文献を調査してご説明し、先行特許の回避・改良発明はできないか、および、先行特許でカバーされていない領域はないかをブレストします。何回かブレストを繰り返してアイデアが固まると特許出願を行ない、通常の弁理士業務として受任します。
結果的に私が発明者の一人になることがあり得ますが、その際には出願の発明者としてのクレジットをお願いしています(単に気分的な問題です)。この場合でも私の「特許を受ける権利」はクライアント様に譲渡します。特許化できた際には、クライアント様(および関連会社)での特許発明実施は自由に行なえますが、特許権をマネタイズ(売却、ライセンス等)した場合には、レベニューシェアする契約を結んでいただく可能性があります(私の発明に対する寄与度に応じたケースバイケースです)。
なお、私のコアの専門分野でないと対応できませんので、情報システムや情報通信機器の外部的機能に関する発明に限定させていただきます(情報通信技術関係でも、たとえば、無線通信方式や半導体製造方法などは対応できません)。
費用は案件ごとの個別見積もりとなりますが、おおよその感覚で言うと、2ヶ月間でブレストを4回行なって特許出願まで行ったとして100万円くらいという感じです(出願代理手数料および特許を受ける権利の譲渡も含みます)。
新製品・新サービスを検討中だが、絶対に他社に真似されたくない差別化要素を維持しておきたいとお考えの企業の方は是非ご検討下さい。