音響カプラーみたいなO2Oテクノロジーについて

楽器の練習でカラオケ館をよく使うのですが、先日、会員カードを忘れていったら、この機会にケータイ会員になりませんかと言われたので、ZeetleというアプリをiPhoneにインストールして会員になってみました(あんまりこういうことはやらないのですが、会員カード持ち歩かなくても割引になるのは魅力的で抗しがたかったので)。

さて、このZeetleというアプリ、なかなかおもしろい仕組みになってます。アプリを起動して、店頭にあるリーダーにiPhoneをかざすと「ジジジー」という音がしてデータ交換が完了します。データを音にエンコードしてマイクから入力しているわけです。

iPhoneはFelica機能がないのでO2Oのシナリオにおける店頭でのデータ転送には、QRコードをカメラで読んでサーバに転送してなんてステップが必要だったわけですが、音で転送すれば直接的にデータをやり取り可能で操作が簡単です。「音響カプラー」みたいな逆転の発想だと思いました。

音声によってスマホ間のデータ転送もできるみたいです。位置情報を使ってサーバ経由で、だとか、Bluetoothでペアリングして、なんて方法よりも簡単で機種依存性も低いのが良いですね(そんなに大量のデータは転送できないでしょうが)。

テクノロジーを開発したのは北海道のBUG(現BUG森精機)の関連会社で、関連特許も出願されているようです(国際出願:PCT/JP2011/077860、日本国内移行:特願2012-508845)(まだ中味は詳しくは見ていませんが、まだ審査請求はされてないようです)。

ステマではありません。念のため。

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