Telepathy Oneの特許出願がまだ見当たらない件

ちょっと時間ができるとおもしろい特許が出願されていないかをWIPOやUSPTOのデータベースを中心にサーチしたりています。主にブログのネタ収集用です(なので、茂木経産相の特許公報が出た時もすぐ記事にできました)。

そういう定期的サーチ対象のひとつが、井口尊仁(IGUCHI Takahito)氏、セカイカメラ、そして、グラス型ウェアラブルコンピューターのTelepathy Oneの発明者です。Telepathy Oneは今年発売を目指しているそうなので、もし特許出願をしているとするならばそろそろ公開されてもよさそうなのですが、IGUCHI Takahitoを発明者とした出願公開は今のところ見当たりません。(なお、頓知ドット時代に日本で1件出願されていますが出願審査未請求により取り下げになっています)。

とは言え、Telepathy Oneの開発発表をしたのが昨年の3月、VCから約5億円を調達したのが昨年の8月なのでその直前に出願しているとするならば、公開(出願から1.5年)まではまだ間があることになります。自社が出願した事実を発表する義務はないので、出願した事実と内容はVCとの間だけの機密情報である可能性もあります。

また、特許出願をしないという選択肢ももちろんありますが、この手の市販されるデバイスは商品をリバースエンジニアリングされると中味がすぐわかってしまうので、特許を押さえておかないと模倣に弱いです。また、当然にGoogle等からの特許権権利行使のリスクがあるので、その場合の交渉材料として自社特許を押さえておくことも重要です。ゆえに、敢えて特許出願をしないというのはちょっと考えにくいと思います。

もちろん、まだ特許出願がされていないとわかったわけではないので、今後もウォッチを続けていくことにします。

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