東京地裁でアップルがサムスンにまた勝訴

47NEWS(共同通信)に「スマホ訴訟でアップル勝訴 サムスンの特許侵害なし」という速報記事が載ってます。見出しが日本語としてわかりにくいですが、サムスンの特許権をアップルが侵害しないという判決が下されたということです。問題の特許がFRANDからみかどうかはわかりませんが、仮にそうだったとしてもそういう議論になる以前にアップルが勝訴ということであります。

で、この問題の特許ですが「2009年に登録した効率的に通信するための特許」と記事中には書いてあるものの、2009年に登録されたサムスンの特許でクレームに「通信」を含むものだけでも51件ありますのでどれなのかを知るのは困難です。特許番号だけでも書いておいてくれれば記事の有用性も増すと思うのですが>共同通信殿。

裁判所のサイトに判決文がアップされることを期待したいと思います。

ところで、記事内の興味深い情報として「2社の特許訴訟での東京地裁判決は4件目」というのがありました。今までの3件というのは、たぶん以下だと思います。

1) 音楽プレーヤーの同期技術に関する特許に基づきアップルがサムスンを訴えた事件→サムスンが非侵害により勝訴、控訴後知財高裁でもサムスン勝訴(本ブログ関連過去記事1本ブログ過去記事2裁判所サイト判決文(PDF)

2) Bounce-Back特許に基づきアップルがサムスンを訴えた事件→サムスンの侵害を認める中間判決、損害論が継続中(本ブログ関連過去記事裁判所サイト判決文(PDF)

3) 3Gの通信技術に関する標準必須特許に基づきサムスンがアップルを訴えた事件→FRAND抗弁を認める形でアップル勝訴、知財高裁で継続中(本ブログ関連過去記事裁判所サイト判決文(PDF)

上記とは別に、AppStore的な機能の特許に基づきサムスンがiPhone販売禁止の仮処分を請求した却下された(知財高裁でも却下された)事件があります(本ブログ関連過去記事参考記事(ITmedia))。該当特許は第3781731号で、2011年に日立国際電気からサムスンに譲渡されています(サムスンがアップルに権利行使するためにわざわざ購入したと思われます)。本件に関する裁判所の判断を知りたいのですが、裁判所のサイトにもアップされておらず詳細がわかりません(日本の裁判の情報公開についてはほんとうに何とかしてほしいものです)。

いずれにせよ、サムスン対アップル特許戦争という観点では、日本においてもサムスンが不利な状況にあるといってよさそうです。

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