【速報】任天堂USを訴えていた個人発明家が29億円ゲットか

先日のエントリーで「個人発明家が企業にアイデアを説明しに行く前には特許出願をしておくべき」という主張の前ぶりとして、任天堂USを裸眼3D技術関連特許で訴えた個人発明家(元SONY社員)の話を引き合いに出しましたが、何と、その地裁評決がもう出てました。

任天堂USの特許侵害が認定され、発明家である富田誠次郎氏による3020万ドルの損害賠償請求が認められたそうです(参照記事)。陪審員による評決であって最終判決ではないので、最後はどうなるかわかりませんが、(少なくともアメリカにおける)特許権の強力さがわかる事例だと思います。いわゆるひとつのアメリカンドリームですね。

個人発明家の方が自分の特許の範囲を過大評価することは往々にして見られるので、今回もそのようなケースの可能性もあると思い、前回のエントリーでは特許の有効性の議論については敢えて触れなかったのですが、どうもごめんなさい>富田さん。

訴えて大金を獲得することだけが特許の目的ではないですが、こういう事例があってこそ、発明のモチベーションも向上し、個人発明家の裾野も広がっていき、結果的に特許制度の最終目標である産業の発展にも結びつくのではないかと思います。

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