FAXなんてレガシーの極致で現時点で使う意味はほとんどないというのは誰もが思うことでしょう。捺印や署名等をした書類を送りたい場合でもスキャンしてメールで添付して送ればすむ話ですし。
と言いつつ、SOHOにおいてFAXがまったくないと困るケースもわずかながらあります。弁理士業の場合ですとスイスにあるWIPO(世界知的所有権機関)とのやり取りにはFAXがほぼ必須です。電子メールは公式の通信手段としては認められていませんし、郵便ですと当然ながら時間がかかります。また、FAXの場合は受領証がもらえるという点で大きなメリットがあります。電子メールや郵便ですと受領証の発行が義務付けられていないので本当に届いているのかわからないないという問題があります。
以前はいわゆる複合機のFAXをIP電話のサブ電話番号で使ってたのですが以下のような問題点がありました。
1) 当然ながら外出中、出張中は見られないし、送信できない
2) 紙で管理するのは大変(FAXをまたスキャンするというのもばかばかしい)
3) プリンタとの複合機だとFAXがプリント出力と一緒になって見逃したりする危険あり(プリント出力をほっぽらかしにしておかなければいい話ですが)
4) IP電話だとごくまれにエラー受信できないケースがある
5) 複合機の設置場所がもったいない
PC FAXにしてもPCの電源付けっぱなしにしなければいけないですし、上記の1)および4)の問題は解決できません。。
ということで、FAXとメール変換のASPを検討することにしました。条件は以下のような感じです。
1) 固定費が安い
2) 多様な添付ファイル形式をサポート
3) 当然ながら送信受信両方のサポート
4) 03番号がもらえる
5) 海外との送受信に強い
6) 一括送信機能とかは不要
いくつか検討したところ米国系のサービスであるeFAXというのがよさげなのでそれにしてみました。今のところうまく使えています。
FAXの送信はメールで相手の電話番号+指定ドメインにPDFファイルを添付して送ればよいですし、受信は自分のメールアドレスに直接送られてきます。相手先で送信完了すると確認メールが送られてきます。FAXとメールが同じメールボックスで時系列管理できるので一種のUnified Communicationが提供できていることになります。スイスへの送信も1枚11円と安いですし、月額基本料金995円で受信は130ページまで送信は300円分まで基本料金に含まれてますので、結構低コストで運用できます。なお、初期コストも無料ですし、解約もいつでも無料で可能です。
もっと良いサービスもあるのかもしれません(ご存じの方がいれば教えてくださいな)が、今のところ満足して使えています。
pamfaxの方が送信コストが安いと思います。