I/O DATAのNASのリカバリとDRMについて

#今回はちょっと毛色の違うネタです。

家でDLNAサーバと通常のファイルサーバ兼用で使っているNAS(I/O DATA LANDISK HDL2-A)が突然読めなくなりました。パネルを見るとHDDのひとつがエラーになってます。RAID1で運用しているので本来なら片肺で動作するはずなのですが全くアクセスできません。

しょうがないので電源落とそうとしたらいつまでたってもシャットダウンが完了しません。1日置いといても終了しませんでした。最後の手段として電源ケーブルを抜き、問題のあるHDDを抜いて片肺で立ち上げようとしましたが、立ち上がりません。HDL2-AはブートシステムまでHDD上にあるので、RAID崩壊すると立ち上げすらできなくなります。DLNAのテレビ録画に加えて旅行の動画等の貴重なコンテンツが入っているのでちょっとあせりました。

ネットの情報から、HDL2-AのHDDはGPT形式パーティションでファイルシステムはxfsであることがわかりました。

生きている方のHDDを抜いてWindows PCにつないで見ましたが、パーティションが認識されません。ちなみに壊れた方のHDDをつなぐとドライブとして認識されたりされなかったりします。いわゆる「こわれかけのRAID」で中途半端なハードウェア障害により生きてる方のHDDまで論理破壊してしまったと思われます(ちなみに、HDDのモデルはSeagateのBarracudaです)。業者に頼むと結構なお値段なのはわかっているので、自前での復旧を試みました。

まずはパーティションを復旧しないとどうしようもないので、Parttion Magic、復旧天使等のソフトを使ってみましたが認識しません。しかし、testdiskというコマンドラインベースの無料ツールを使うことで、少なくともデータが入っているパーティションは復旧できました(なぜか、MBR形式のパーティションも認識されており、パーティションテーブルがめちゃくちゃになっていることがわかりました)。

PCをUbuntuで再立ち上げして、データの入ったパーティションをxfsでマウントして何とかファイルのサルベージはできました。実際にはもっと試行錯誤があり、3日つぶしてしまったので、充実した連休を過ごすことができました(笑)。

しかし、それでも、DLNAのDRMがかかっているコンテンツ(地デジ録画)は復旧できません。DLNA関連のフォルダーごとバックアップして、新しいHDDでRAID組んでそのままリストアすれば復旧できるのかもしれませんが、よくわかりません。DRMがかかってるとこういう時に困りますね。

最後の手段として生きてる方のHDDのロジックボードを死んだ方のHDDに移植してNAS上でブートできないか試してみる予定です。NASとして立ち上がれば専用ツールでDLNAのDRMがかかったコンテンツを他のデバイスにムーブ可能です(死んだ方のHDDのデータには損傷がないことを祈ります)。

エンタープライズの領域でもストレージ・コスト>サーバ・コストになるのは普通だと思いますが、家庭においてもデータ喪失時のダメージを考えると、業務用のハイエンドNASを入れてもよいのかなという気がしてきました。

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1 Response to I/O DATAのNASのリカバリとDRMについて

  1. haruo31 のコメント:

    ご愁傷様です。 ubuntuなどのlinuxを使うと、大抵はxfsが読めるので、もしかすると復旧できるかもしれませんよ。CD起動できるものがあるので、CDで起動して、hddを繋いでみれば良いかと。

    ちなみにGPTでもMBRの情報を残せるようになっていて、両方の情報が出ることがないとはいえません。

    以下はオープンソースのデータ復旧ツールで、ディスクのセクタをスキャンしてファイルを復旧させることができます。以前2TBのディスクで使う機会があったのですが、丸2日くらい回して画像や圧縮ファイルなどは結構復旧できました。しかし動画などのメディアはコンテナのサイズにぶつ切りにされてしまい、諦めました。
    http://www.cgsecurity.org/wiki/PhotoRec

    他にもパーティションを元々のセクタ上に作成して読めるようにするなどのテクニックがありますが、知識が必要です。

    ご参考になれば。

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