前回の記事で、破壊的イノベーターには特許戦略が重要というような話を書きました。ということで、ゲーム業界における破壊的イノベーターと考えられるソーシャルゲーム系企業の特許出願状況(登録件数、公開件数)がどんな感じになっているかを簡単に調べてグラフ化してみました。
なお、特許は出願してから1.5年経たないと公開されない(出願した事実すらも外からはわからない)のでタイムラグがあります。関連会社で特許出願しているケースや、他社から権利を買っているケースもあると思いますが、カウントしていません。社名表記の揺れによるカウント漏れがあるかもしれません。また、発明のカテゴリーがソーシャルゲーム関連以外のものも含めてカウントしています。その他、さくっと作ったので数え間違いがあるかもしれません。おおまかな比較のためのグラフであると考えてください。
こうしてみるとDeNAとNHNが突出しているのがわかります(両社はゲーム専業ではないので他ジャンルで出願しているものもの含まれますが)。NHNは韓国本社が特許出願に熱心なようです。サイバーエージェントが1件も出願していないのが不思議です(関連会社経由で出しているのかもしれないですが)。
ステマと言えばステマなんですがw、これからソーシャルゲーム関連分野に参入しようと思っている企業は、既にある特許を調べておくこと、そして、できれば他社と交渉材料にできるレベルの強力な特許を取得しておくことが重要だと思います。