当然ながら家(会社)には何台かパソコンがありますが、現役使用中で最も古いのはHPのタブレットPC TC1100です。Compaqの流れを組む6年前のマシンです。HDDやネットワークカードが壊れたりしましたが自分で修理して使い続けています。
Pentium M 1.3Ghzと非力なマシンですが、なぜ今でも現役かというと、こういうキーボードが完全にはずれるタブレット型のフォームファクターのマシンはなかなか便利だからです。ヤフオクやeBay等でもそこそこのお値段で流通していることからもこのマシンのファンが依然として多いことがわかります。
(使用例)自動演奏ソフトBand-in-a-Boxで譜面を表示して譜面台に置いて使用。任意のキーにすぐ移調できて便利です。譜面のコード情報でカラオケ演奏も可能(最強の練習ツールです、マイナスワンのCDなんていりません)。
(使用例)PDFを表示して電子ブックリーダー感覚。翻訳作業を行なうときは、メインのマシンをデュアルディスプレイで1画面で入力、もう1画面で辞書とブラウザを開いて使っているのですが、原文のレイアウトを確認したい時等にもう1枚画面が必要な時に便利です(普通のノートPCだと縦1頁で表示できないので)。
標準で取り外し可能のキーボードが付いており普通のノートPCのようにも使えますが、ストロークが浅すぎて打ちにくいので、テキスト入力が必要な場合はHHKを外付けで使っています。
こういう形状だとディスプレイの傷対策が気になりますが、ゴム製のフラップ、および、フォルダーケースみたいなものが付属しています。どちらもあまりエレガントとは言いがたい解決策。
外に持ち歩いてPDFやWebを閲覧するにも便利そうですが、残念ながらバッテリーが30分くらいしかもちませんのでツライです(このへんはやはり昔のマシン)。
結局、このマシンの良さは紙の本のフォームファクターに近いことにあると思います。今でもタブレットPCの製品はいくつかありますがキーボードが完全にはずれるタイプはなくなってしまいましたね。
しかし、AppleはiPhoneとMacBookの中間に位置するマシンとしてこのフォームファクターの製品を準備しているようです(ソース)。また、TechCrunchでは、Webブラウズに特化した薄型タブレットCrunchPadのプロトタイプを作成中のようです(ソース)。どちらもなかなか魅力的です。
これら以外にもこういうキーボードなしA4サイズタブレットというフォームファクターの安価・軽量なマシン、いわば、NetTabletが今後普及することを期待します(本来は、本の代わりに使えるこういうマシンこそNetBookと呼ぶべきだと思いますが)。
私的に期待するNetTabletのスペックは以下のような感じです。
■ AndoroidとWindows (XP)のデュアルブート
■ USB端子×2(外部キーボードとストレージ用)
■ 交換可能なバッテリー(予備バッテリーは本体がなくても充電可能に)
■ ディスプレイの傷問題をエレガントに解決
■ タブレットに特化した独自のUIでブラウザのスクロールと文字拡大操作をエレガントに(Windows XP for Tablet PCのようにスタイラスでスクロールバーを操作させるようなのはやめてほしいです)
これで500g、5万円くらいで抑えてくれれば理想ですね。