携帯オプション商法と押し付けアプリ問題について

スマートフォン契約の際にいろいろなオプションを押し付ける商法が問題になっているのは周知だと思います(参考記事)。ちゃんとサービスは提供されますし、顧客は契約内容を読んだ上で署名・捺印して合意しているわけなので違法とまでは言えませんが、問題のある商行為だと思います。

これで思い出したのが、フリーウェアやシェアウェアのダウンロードの際に、一緒に関係ないフリーウェアをインストールさせる手法です。怪しげなサイトではなく、CNETが運営するDownload.comやOracleによるJavaアップデートなどでもこのような手法が使われています。

大手の通信事業者の看板を掲げた携帯ショップなのでまさかだまし討ちのようなことはしないだろうという顧客の思い込みにつけ込むのと同様に、大手ブランドに対する信頼感を悪用する行為だと思います。

たとえば、下はCNETのDownload.comからKMPlayerというビデオ再生ソフトをダウンロードしてインストールする際に表示される途中画面です。

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いかにも目的のKMPlayerのエンドユーザーライセンス契約に合意するための画面であると勘違いしてAcceptをクリックしてしまいたくなりますが、よ〜く読むとOutoboxという全然関係ないアドウェアのインストールの確認画面であることがわかります。

アドウェアであればウザイので多くの人がすぐアンインストールすると思いますが、たとえば、ウィルス検知ソフトが二重に入ったりした場合ではすぐに気がつかず、PCを不安定にしてしまう可能性があるでしょう。

ある程度リテラシのある人であればフリーウェアのインストール後は不要なソフトが入ってないかを確認すると思いますが、あまり詳しくない人のPCではこの手の押し付けアプリが大量にインストールされていることもあるでしょう(帰省時に実家のPCをチェックしたらそういう状態になってました)。

このような押し付けアプリのベンダーからの収益により、ダウンロードサイトが運営されているというのはわかります。しかし、無料で使うソフトに広告が表示される(広告を消去するために有償版にアップグレードが必要)というビジネスモデルは全然問題ないのですが、このだまし討ちのようにして不要なアプリをインストールさせるモデルは、違法とまでは言えないが問題だと思います。

アメリカでは、この手の勝手にインストールされるアプリを総称する名称がとっくに付いていると調べてみましたがそのものずばりの言い方はないようです(普通に”unwanted free apps”のような呼び方がされています)。

マンガDilbertによる”confusopoly“という造語があります。サービス体系を必要以上にややこしくして、顧客を混乱(confuse)させてどのサービスが一番安いかをわからなくすることで、独占(monopoly)を達成する「マーケティング戦略」を皮肉った言い方です(あまり語呂が良くないですが)。”confusopoly”が典型的に見られるのは、携帯電話業界と保険業界です。

これに習えば、上記に押し付けフリーウェアは”confuware”と呼んでもいいかもと思いましたが、大手ソフトベンダーの”Compuware”と紛らわしいのでちょっと問題かもしれません。良い名前を思いついた方、あるいは、こういう名称で呼ばれているよというのをご存じの方は教えてください。

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