ガジェット速報に「米アップル、iPhoneをiPhoneの外部ストロボにする特許を出願」なんて記事が載ってました(元になった記事はAppleInsider)。USPTOの公開番号はUS20130120636です。
他人が持っているスマホとWiFiあるいはBluetoothで連動して1台では光量が足りない暗所撮影に対応するというアイデアです。一度テスト撮影を行なって、その結果を見て、各iPhoneの位置に応じて光量を再調整するアイデアがクレームになっています(ストロボ同期のアイデアだけだと進歩性的に厳しいので当然でしょう)。
なお、公開されただけなので登録されるかどうかわかりませんし、登録された場合でも権利範囲が今より狭くなる可能性も十分にあります。
正規の大発明というわけではないですがちょっとナイスな思いつきという感じの発明です。
頭の体操として、似たようなアイデアをちょっと考えてみました。複数のスマートフォンを同期させて1台ではできない目的を達成するというアイデアはないかと考えてみましょう。たとえば、シャッター自身を同期させて、複数のスマホで同一被写体を別アングルから同時撮影すると、映画「マトリックス」でおなじみになったバレットタイム撮影ができるができるのではないかと思いました。
しかし、ちょっと調べてみると、スマホでバレットタイム撮影をするというアイデア自体はNokiaのプロモーションビデオ等で既に公開されてますので、これだけで特許化は難しそうです。プラスアルファのアイデアが必要と思います(なお、もし私が本当にそのようなアイデアを思いついていた場合にはブログには書かず自分で出願します)。
まあしかし、何かおもしろそうなアイデア(特許出願である必要はありません)があった時に、一度抽象化(上位概念化)して、別の応用を考えてみるというのは、特許取得を目指す上での良い思考実験ではないかと思います。