あけましておめでとうございます。
昨年度もまあ何とか会社として存続することができました。
「テックバイザーは何で儲けているの?」との質問をたまに受けますが、ITコンサルティング(メガトレンド分析的な案件が多い)と知財関連業務(IT関連特許の調査の案件が多い)が中心です。もちろん、寄稿、講演、産業翻訳、そして、個人(弁理士)として特許・商標出願代理業務もやってます(あと金沢工業大学客員教授の仕事もありますね)が、レベニューへの貢献度という点ではそれほどでもないです。とは言え、以前もどこかで書いたと思いますが、レベニュー・ストリームの多様化は小規模事業者にとって重要だと思いますので、今年もだいたいこんな感じで行こうと思っています(知財系の仕事がもう少し増えるとうれしいですが)。
さて、昨年度の反省も今年は以下の4点を重点目標としたいと思っています。
1.ソーシャル・メディア(特にブログ)でもっと情報発信していきたい
元々のテックバイザーのビジネスモデルは、従来は有償で販売していたようなリサーチレポートに相当するコンテンツをブログで無償公開して、それを宣伝材料にしてコンサルティングの案件を獲得して収益源とするというものでした(現在のの米国のブティック系ITリサーチ会社の多くがこのようなビジネスモデルを採用しています)。
実は、昨年はそれほど広報活動しなくてもどんどんコンサルティング案件が来てしまったので、ブログを書くのがおろそかになってしまいちょっと反省しています。仕事がどんどん来ているからといって広報・営業活動をおろそかにしていると、仕事の流れが途切れた時に厳しい状況になるのは経験的に知っておりますので、今年はブログはほぼ毎日更新のペースに戻して行きたいと思います。
ブログの更新が滞りがちだったもうひとつの理由としては、twitterを使い始めたことにより「情報発信欲」のようなものが満たされやすくなったこともあるかもしれません。twitterは今後も使っていきますが(facebookは今のところ微妙)、ブログはtwitterとは特性が違いますので、おろそかにしないようにしたく思います。あと、有料メルマガなんかも一時はちょっと考えたんですが当分は無理ぽいです。
2.他のフリーランスや小規模コンサルティング会社とのパートナーシップを強めたい
これも元々のテックバイザーのビジネスモデルとして想定していたものです。固定的な大規模組織ではなく、案件ごとに専門家集団を集めたダイナミックな組織で対応した方がコスト的にも品質的にもいいんじゃないかということです。今はフォレスターに買収されてしまったGiga Groupというリサーチ会社がこういうビジネスモデルでした。
去年は実は他社との連携案件を何回かやったのですが、その後、一人でやれてしまう案件(オーバーヘッドゼロなので何だかんだ言って好ましい)が結構来てしまいましたので、パートナーシップの方もおろそかになってしまいましたね。当然ながら自分の知識的にも体力的にもすべての案件のすべての要素に対応できるわけではないので、今後はもう少し他社さんや個人の方との連携を強めていきたいと思います。
3.海外(特に中国)との連携を強めたい
上の話とも関係しますが海外企業や海外のフリーランス(海外にもガートナーやめて個人でやってる人がいっぱいいます)との連携を強めていきたいですめ。海外の特許事務所との連携も。また、特に知財関係は中国の存在なしでは考えられない状況になりつつあります。今、自分が後悔していることのひとつは「中国語勉強しておけばよかった」ということです(まあ、現地の事務所とはほとんど英語でコミュニケーション可能ですが)。
4.知的好奇心を維持したい
会社というよりも個人としてのお話しですが、私もそれなりの年齢になってなかなか若い頃のようにはいかなくなってきました。体力の衰えはしょうがないのですが、それよりも知的好奇心の衰えの方が問題だと思ってます。今までなら関心を持って首突っ込んでいたような分野にも「別にどーでもいいや」という感覚になってしまうこと、これは明らかにまずいですね。ということで、本業以外の分野もいろいろやっていきたいと思います(音楽関係も含めて)。特に最近まずいなと思っているのは専門分野以外の本を読まなくなってしまったこと、これは明らかによろしくない兆候なので今年は何とかしたいと思っています。とりあえず、サンデルのJusticeの原書をKindleで買ってみたりしました。
ということで、今年もよろしくお願いします。
なお、本年より会社としての年賀状はやめました、失礼お許し下さい。