自分は、ゴルフ場やスーパー銭湯のロッカー等で暗証番号を設定できるタイプのものを使う時はキーパッドの上部にカメラ的なものがついてないかをチェックする癖がついています。また、無人のATM等でカードを使う時にはリーダー部に変な機械が付いてないかどうかを確認してます。要はスキミング対策でありまして、同じようなことをされている人も多いと思います。
ところが、最近のスキミングってこんなレベルじゃなかったんですね。セブン銀行でのスキミング被害の原因となったとされるスキミング装置の精巧さが話題になっています(参考記事)。
上記のようにちょっと見ただけでは後付けしたようには見えません。スキミング部でカード情報が盗まれた後でさらに正規のリーダーでカードが読まれるので普通にお金も出てくるわけであり、使った人は全然気がつかないと思われます。
NAVERまとめには海外のもっと強烈な事例も載っています。万一カード情報は盗られても暗証番号入力時に手元を隠せばカメラで撮られることはないんじゃないかと思ってましたが、テンキーの上部にデータ抜き取り用の別のテンキーをかぶせているケースもあるようでどうしようもないですね。
明らかに相当のハードウェア製造能力を使ったグループが背後にいます。
これと対照的に、大昔に夜間金庫の隣に偽の金庫をおいて、そこにお金を入れさせるという詐欺がありました。その偽金庫はベニヤ板で作ったものですぐにばれて大事には至らなかったと記憶しています(Wikipediaに出てました)。昔はまだおおらかでしたね。
普通の人には精巧なハードウェアは作れないという前提の元に成り立っているセキュリティ(コンピュータのセキュリティだけでなく社会の安全一般として)が過去のものになるリスクは結構あります。MAKER革命()によって、素人でも精巧なハードウェアが作れる可能性が増していくにしたがってこのリスクも拡大していくでしょう。
同様の例としては、3Dプリンタで銃を製造できてしまうリスクがあります(Gigazineの参考記事)。登録なしで作れますし、サブマシンガン等規制されているタイプの銃も作れますし、線条痕で銃が特定できなかったり、金属探知機で発見できなかったりの可能性もありますしで、かなり深刻なリスクがあると思います。